世界のサラブレッドの血統

馬の速さを競うレースは有史以前から行われてきましたが、現代の競馬のスタイルが始まったのは16世紀のイングランドとされています。

近代競馬は世界各国に広がり、多くの国でレースが開催されています。競走馬のサラブレッドは、17世紀の初めのころに狩猟に用いられた在来の品種を改良して作られました。厳格な血統登録が行われているのが特徴で、1頭ずつに血統書が存在しています。両親から個性や性格を受け継ぐため、血統を見ることで競走馬の特徴や傾向を知ることができます。

そのため、競走馬がデビューする際や初めて走る距離に挑戦する場合、両親の血統から適性を推測することが可能となります。しかし、どれほど優秀な血統を持つ競走馬でも、必ず大きなレースを勝ち抜けるとは限りません。遺伝はすべてではなく、隔世遺伝や後天的なトレーニングも競走馬としての実力に大きく関係していきます。一方で、レースで結果を出せなかった馬からでも、優秀なサラブレッドが生まれる可能性は十分にあります。